🎋阿佐谷七夕まつりに行く 2024 (前編)
昨年 4年ぶりに開催され、賑わいを見せた「阿佐谷七夕まつり」が今年も開催されます。
開催期間:8/7~8/12(6日間)
時間:10:00~22:00
会場:JR阿佐ヶ谷駅周辺商店街(パールセンター)
このまつりは、昭和29年から続く大イベントで、都内随一の七夕まつりとして知られています。
なかでも特徴的なのは、商店街のアーケードに吊り下げられる手作りの「はりぼて」です。
園ではこの時期を迎えると、ご利用者と製作した はりぼて をまつりに出展し、
飾られている はりぼて を見に行くことが夏の風物詩となっています。
今年は何を作る?
まつりに行ったことがあるご利用者や職員からは、
はりぼてを見た人が一番声を上げ、写真を撮るのは
『アニメなどのキャラクター』だと思う。
今年はみんなが知っているキャラクターを作ってみてはどうか。
このような意見が多かったため、今年はキャラクターを題材に
はりぼて を製作することにしました。
子供から高齢者まで知っている親しみのあるキャラクターは何か?
ご利用者へのアンケートを行いました。
【アンケート結果】
3位・・・サザエさん
2位・・・鉄腕アトム
1位・・・『ドラえもん』
「ドラえもん」に対するご利用者の思い出としては、
・孫やひ孫とテレビアニメを観ていた
・ポケットから出る道具は夢のあるもので 特に「どこでもドア」は印象的だった
ご利用者がこれ程までドラえもんの認知度と思い出があることに驚きを感じました。
結果、みんなが好きで親しみのある「ドラえもん」に決定しました。
はりぼて製作
製作にあたってはアクティビティ委員会と機能訓練室が力を合わせ、各フロアよりたくさんのご利用者と職員が関わることができました。
ご利用者の多くは、七夕まつりに行った経験をお持ちの方が多く、ものづくりが好きな方に集まっていただいています。
➀ 回想と交流
昨年まつりに行った際の動画を観ていただき、
七夕まつりの記憶を呼び起こし、全体のイメージを
つかんでもらえるようにする。
ご利用者には、まつりに関する自身の想い出やエピソードなどを
お話しいただく。他者との交流を通じて、はりぼてを製作するという共通の目標をもっていただく。
② 骨組み作業
・決められた寸法に合わせて、ダンボールを立体的に組み合わせる。
・強度と耐久性をつけるため、ダンボールにお花紙を貼り、木材を寸法に合わせて縦・横に設置する。
※お花紙は 木工用ボンドを水で薄めたもので貼る
※アーケードに吊るす際は木材の先端に付く針金に紐を掛けるため、下からの見え方も考えながら配置する
・組み立てたダンボールの周囲を針金で格子状に巻き付ける。
※針金の結合は布ガムテープを使う
(骨組み作業は機能訓練室の職員が担当しています)
③ 紙貼り作業
こ・・・この方は!?
昨年、ご紹介して以降「紙貼りの達人」として
施設内ではちょっとした有名人となったケアワーカー。
今年も製作に携わってくれています。
あれっ?
今回はもう一人、職員を連れてきています。
「はりぼて製作」に少しでも関わりたいとのことで、
達人に教わりながら楽しんで作業を行っています。
ふすまの張り替えに使う「茶チリ紙」という紙を
針金の上から貼っていく。
※貼る際は紙に水のりをたっぷり付け 針金を巻き込むようにして
貼るのがコツ
※紙は長方形(短冊状)にカットしておくと作業が効率的にできる
※水のりはトロミがほんの少し付く程度が良い
④ 計画の策定
ドラえもんの色合いを画像で確認し、配色や塗る順番を決める。
顔は様々な表情の中から、ご利用者と一緒に選ぶ。
ご利用者からは
「やっぱり笑顔が一番いい」
「舌を出している表情は可愛い」
との意見があったため、好物のどら焼きを手に食べるのを
楽しみにしている表情に決定しています。
⑤ 色塗り作業
・作業がしやすいよう各部位に分かれて行い、
ペンキは2度塗りする。
※塗料は色に鮮明さを出すため 水性のペンキとニスを使用
※筆の種類や塗り方をご利用者と確認しながら行う
(色塗り作業はご利用者が中心に行っています)
みんなで製作
今年はアクティビティ委員会や各フロアのケアリーダ-などからの協力も得れたことで、
多くのご利用者と職員が一緒になって楽しく製作に励むことができました。
■完成! 記念写真
ドラえもんを提出するにあたり、作品のタイトルを今年も澤田園長にお願いしました。
タイトル:『みんなの夢を叶えて! ドラえもん』
製作を行う上での趣旨や、関わった方の思いにぴったりなタイトルです。
また、園長のドラえもんに対する熱い思いもお聞きできました。
提出の日「みんなの夢を叶えて! ドラえもん」を車に乗せ、
阿佐谷パールセンターに向かいました。
車に入れる際は、頭や手に持っているどら焼きが当たってしまう
ハプニングがありましたが、何とか車に入れられました。
その後、提出先の「ふるさと館」に到着し、強度などのチェックを受け無事に提出することができました。
はりぼて出展の参加費は、一部材料費込みで1,000円となります。
作品を無事提出できれば、商店街で使用できる3,000円分の商品券をもらうことができます。
提出から数日後、職員から商店街のアーケードに
ドラえもんが吊るされていたとの情報を聞いています。
8月9日 いよいよ、ご利用者と阿佐谷七夕まつりに出掛けてきます!
後編につづく。
関連情報
後編はこちらをご覧ください。