浴風会ケアスクール(お知らせ)
2023.11.09
浴風会ケアスクール

第11回浴風会つながるフェスタ(後編)

お待たせしました。「第11回浴風会つながるフェスタ」後編をお届けします。
午後のプログラムの口火を切ったのは、認知症介護研究・研修東京センター会場での健康講座です。
「健康長寿のための食と栄養」を演題に浴風会病院の泉本典彦医師と阿部庸子医師が登壇し、講演を行いました。

泉本医師は「健康長寿とフレイル」について。フレイルとは、「健康を崩しやすく、介護が必要になる前段階」の状態のことを指します。フレイル状態にある高齢者が改善を図ることでどのように変化をしていくか、またフレイルを予防するためにどのような栄養が必要なのかを具体的な例と共にわかりやすくお話をされていました。

阿部医師は、必要な栄養量は個々人によって、その年齢、活動量、体格、内臓の状態によってそれぞれ変わってくること、嚥下機能の把握とサポート食の活用についてお話がありました。
浴風会病院では、「摂食えんげ相談」をお受けしており、食べることにお悩みの方への治療を行っております。是非お問い合わせください。

浴風会病院の医師2名による講演会が終了した頃、コミュニティホール会場では尾藤イサオさんによるスペシャルトーク&コンサートがスタートしました。
13時開場、14時開演を待ちわびる方の列が長く続き、お待ちいただいた方にはご面倒をおかけいたしました。お待ちいただいている間も、尾藤さんはリハーサルを何度も行い、曲目のチェック、音の入り方の確認に余念がありません。会場から漏れ聞こえる歌に「これ、ご本人の声ですよね」と確認される方も多く、期待は高まるばかりです。

いよいよスタートです。
オープニングは尾藤イサオさんが元フォーリーブスのおりも政男さん、狩人の高道さんと結成した「The Three GG’s(スリージージーズ)」の『どぅくさジー「健康が宝」』からスタートです。

お話を聞いたところ、尾藤さんは10代の頃、浴風会に慰問に来られたことがあるそうです。
その当時は、歌手ではなく曲芸師としての修行を積まれていたとのことで、当時培った芸も惜しみなく披露してくださいました。
コミュニティホールは立ち見も出るほどの超満員。「悲しき願い」、「あしたのジョー」と誰もが知っている歌を当時と何ら変わらない声量で歌い上げるために、裏ではどれほどの努力をされているでしょう。

最後はアンコールにも応じてくださり、エルビスプレスリーのマイウェイを歌い上げ、ステージが終了しました。

司会の村上参事との軽妙なやり取りも見ものでした。

コミュニティホールの舞台は、まだ終わりません。
尾藤イサオさんの熱いステージの後は、休憩を挟み東京在宅サービスの湊貞行さんによるサラリーマン講談のスタートです。

尾藤イサオさんは10代から芸を磨き、湊貞行さんはサラリーマンとして立派にお勤めになりながら芸を磨く。剛と柔。熱いのと冷たいの。
今流行りの「サ活」ことサウナ風呂も熱いサウナと冷たい水風呂を繰り返すことによって、いわゆる「整う」という状態を作り出します。

湊さんの講談を聞いているうちに、コミュニティホール中に気持ちが落ち着くような何とも言えない雰囲気が漂います。
「これが『整う』ということか…」
昨年に引き続きご披露いただき、会場の外を回った際には何人かの方から「講談はどこでやるんですか」との声もいただきました。元気になれる話芸のファンは確実に増えています。

湊さんの講談も終了し、他の会場の人の流れも大分落ち着いてきました。
久しぶりの「ほぼ通常規模」の開催、いかがだったでしょうか。
「今年は飲食できる所はないんですか?」「〇〇の開催はありませんか?」
ご参加いただいた方や準備段階にお電話くださった方から、様々なお問い合わせや要望もお聞きしました。
まだまだ、全てが元通りとはいっていませんが、少しずつ取り戻していきたいと思っています。

また来年、お会いしましょう。