高井戸リフォーム?!
DIY好きの職員がいます
4階のアクティビティ委員は二人います。
1人は、料理が得意で、利用者の食べたい物のリクエストに応えてプロ並みの腕を披露してくれる「大ちゃん」
もう1人は、工作やDIYが趣味の「幸さん」です。
例えば、リビングの掲示板がはがれかけているので直して、とリクエストがあれば
ホームセンターでリフォームシートを買ってきて張り替えます。
「ほら、そこ。ちゃんと貼れてないわよ」
「はいっ!」
ご利用者のご指導のもと、一生懸命貼りました。
職員の椅子
職員の休憩室には古いパイプ椅子があります。
あまりに古いので、座面のクッションはボロボロで、布は破けていました。
仕方がないので、クッションカバーをかけて、しのいでいました。
そんな折、自宅で古い椅子の張り替えに挑戦した幸さん、「もっとやってみたいな」という思いから、休憩室の椅子も張り替えてみることにしました。
まずはパイプの骨組みから座面を取り外し、古いクッションを外していきます。
クッションは布で覆われていて、木の板に「タッカー」という大きなホチキスの針で何十カ所も留められているので、その針を一本一本抜いていかなくてはいけません。
ご利用者と一緒に外していきます。
結構、力のいる作業ですが、集中して取り組んでくださいました。
熱中すると、ストレス発散にもなります。
針を抜いて、古い布とクッション材を外し、掃除をした後、新しいクッションを入れていきます。
リハビリの職員からもらったクッションのツギハギ(大きいサイズのクッションが無くても、こうすれば十分足ります)を座面に貼り
その上から、これまたリハビリの職員にもらったカラフルな布で覆い、タッカーで留めていけば
色とりどりの椅子に再生しました。
職員からは「座り心地が良くなった」「カラフルで明るい雰囲気になったね」と好評をいただいています。
ご利用者の机
年末になると、各フロアから不要になった粗大ごみが1階中庭に集められます。
壊れたベッドや車椅子。足の壊れた机や使わなくなった置物など、内容は多岐にわたります。
それらを眺めていると「もったいないなぁ。何かに使えないかな」という気持ちになります。
そんな時に目に付いたのが、この二つ
脚が壊れて使えなくなった机と、掲示板を置いていた大きな木材のイーゼルです。
「これで、新しい机が作れるのでは?」
思い立ったら即行動です。
まず壊れた机から天板だけを外します。
次にイーゼルも解体して、必要な長さに切っていきます。
真っすぐ切るのは難しいです。
「怪我しないようにね」
ご利用者に優しい言葉をかけてもらいながら、ネジで組み立てていきます。
組み上がった机に軽くやすりをかけたら、最後はペンキ塗りです。
明るい雰囲気にしたくて、色は白にしました。
「ペンキ塗るのって楽しいわね~」
裏までしっかり塗ります。
そして完成!!
今ではご利用者が食事をする机として大活躍してくれています。
不用品を減らすSDGs、明るい雰囲気作り、ご利用者の楽しみ。
色々な意味をもつ作業活動でした。
ここで紹介した以外にも、昨年の夏はお神輿や、今年は大きな赤べこを作っています。
以上のように、ご利用者と一緒に日々新しい何かを作って楽しんでいます。
日々の作業活動で感じるのは「作ることは生きること」ということです。
ホームにいると、衣食住は完璧に準備され、ご利用者は何もしなくても生活ができます。
しかし、皆さま何かを作っている時は、普段以上に生き生きとした表情をされています。
「何かを作るという活動は、生活に張りをもたらしてくれる」
そう信じて、今後も作業活動に取り組んでいきたいと思います。