2023.07.10
南陽園
正直に言います。こんなに綺麗にできたことありません。
お一人のボランティアさん。一台を一日かけて手作業で。
写真で伝わるでしょうか。この輝き。
まずは分解。錆びたネジ交換や小さな部品磨きまで。
南陽園ロビーの片隅。
初めて見た時の光景は今でも覚えています。
「え?分解するんですか?」「手で磨くんですか?」「部品を交換!?」
車椅子清掃のボランティアさんが来てくださいます。ある日そう聞いて、車椅子を用意した翌日でした。
「恥ずかしいから背中だけだよー」とOKをもらい、写真を撮らせていただきました。
車を細部まで分解、部品を一つずつ丁寧に磨き、油をさす、時に水洗い、乾燥、組み立て、仕上げ拭き、動作の微調整。
とても書き切れないです。細かい道具はご自身の私物。朝から夕方までかかることも。
車椅子はご利用者の生活の一部。食事、余暇、移動、多くの方が日中のほぼ全てを車椅子とともに過ごします。
それはきっと私たちが身に着けている洋服や靴と同じ。汚れていたらどうでしょうか。綺麗にしてくれている人がいると知ったらどうでしょうか。「してもらう」という受け身でなく、まずは知ること。感謝すること。言葉で行動で、少しでもボランティアさんを支えられる職員であることが大切ではないかと思います。
令和5年7月