第三南陽園(お知らせ)
2023.08.01
第三南陽園

🎋阿佐谷七夕まつりに行く (前編)

新型コロナウイルス感染症の影響により、中止となっていた「阿佐谷七夕まつり」が、今年4年ぶりに開催されます。
※開催期間:8/4~8/8(5日間)

このまつりは、昭和29年から続く大イベントで、施設のご利用者にとっても馴染みのあるまつりとなっています。
南口の商店街(阿佐谷パールセンター)には、たくさんの七夕飾りで彩られ、中でも目を引くのは大小さまざまな「はりぼて」飾りです。

園では、はりぼての一般応募に申し込み、ご利用者と製作した「はりぼて」の出展を平成30年より行っています。
そして、イベントの一端を担い、住み慣れた地域に貢献している実感をご利用者にも味わっていただけるよう支援に努めてきました。

今回の開催決定が知らされると、ご利用者や職員からは「また、『はりぼて』をみんなで作りましょうよ」との声が聞かれたため、
園としても4年ぶりに参加することを決定しました。

【はりぼて製作】

はりぼての題材は、ご利用者からの要望により『招き猫』を制作することとなりました。
①骨組み作業
・招き猫のデザインを決め、決められた寸法に合わせて、ダンボールを立体的に組み合わせる。
※ダンボールには、お花紙などを薄めたボンドで貼り強度をつける。
・組み立てたダンボールの周囲を針金で格子状に巻き付ける。
※針金の結合は布ガムテープを使う。
●骨組み作業は、機能訓練室の職員が担当して行っています。

②紙貼り作業
・ふすまの張り替えに使う「茶チリ紙」という紙を針金の上から貼っていく。
※茶チリ紙には、水のりをたっぷり付けて貼るようにすると仕上がりがきれいになる。
●紙貼り作業は、臨床美術士の資格をもつケアワーカーが毎回担当して行っている。
彼女は、この作業をわずか数時間で貼り終えてしまう紙貼りの達人です。

はりぼての製作方法については、初めて出展する際に商店街主催の説明会に職員が参加し、これらの作業を教わりました。

③色や顔について(ご利用者との話し合い)
・色塗り作業を行う前に配色や塗る順番などを決める。
※塗料は水性ペンキを使用。作品に艶が出て、色が鮮明になる。
・顔のパーツをどこに位置させるか。
※顔のデザインは事前に決めておき、パーツの紙を用意して位置を決定する。

④色塗り作業
・各部位に分かれてペンキを2度塗りする。
※部位によって筆のタイプや塗り方をご利用者と確認して行うようにする。
●色塗り作業は、ご利用者が中心になり行っています。

7月30日の提出期限に合わせ、制作を進めてきた招き猫が晴れて完成しました。
制作したご利用者とともに記念の写真撮影を行っています。

また、招き猫を提出するにあたり、作品のタイトルを澤田園長にお願いしました。
作品タイトル:『浴風会からやって来た 幸せと健康長寿を招く猫』

提出の日、制作に携ったご利用者とともに「幸せと健康長寿を招く猫」を車に乗せ、阿佐谷パールセンターに向かいました。
提出時は、はりぼての寸法や強度などのチェックを受け、見事合格することができました。
ご利用者からは「あ~ほっとした、これで飾ってくれるわね」と安堵の表情が見られました。

はりぼて出展の参加費は、一部材料費込みで1,000円となります。作品を無事提出できれば、
商店街で使用できる3,000円分の商品券をもらうことができ、大変お得です。

商店街では、七夕まつりの準備が着々と進んでいます。
8月7日には、いよいよ、ご利用者と阿佐谷七夕まつりに出掛けます。
そこで、七夕飾りを楽しみながら、飾られている我々の「幸せと健康長寿を招く猫」を見に行ってきます。

後編につづく。

関連情報

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